急増する冷凍食品市場

ちょっとしたお食事、お弁当の具…世の男性にはなかなか知る機会がありませんが、こういった物を造るのはたいへん大変だったりします。

クッキングというものは本質的に数人前を造る事が前提となっており、クッキング法にしても、材料にしても、調理器具にしても、少量のお食事を造ることには向いておらず、下手をしたら3~4人前のクッキングを造るより、1人前のおかずを造る方が手間が掛かってしまいます。

よって、特に弁当に投入する少しばっかりのおかずを造るこというのは、効率としては決してよくないのです。

かといって、あるくらいの量を創り、それを夕食に回す…ということをすることによって、昼間に食べた物をまた夜に食すのはイヤだ、と呼ばれる始末。

そういうゆえんでは、お昼、それもお弁当のおかずというのは、世の主婦にとって天敵ともいえる存在ですのです。

そういった主婦の問題の種を、たち何処ろに克服してくれる存在。

それが、冷凍食品です。

冷凍食品が世に出てかなりの年月が経過しましたが、その市場は年々増加傾向にあります。

近頃では、テレビ番組でその完結度の高さ、味の良さ、質の高さが紹介されることも増加しており、冷凍食品に抵抗があった世代の人たちも、かなりの割合でその本当の姿、特に安全性と味に関連して、先入観を取り除いて判断出来るようになってきているのではないでしょうか

冷凍食品が高い大好評を集める大きな理由は、わずか量のおかずを容易に手配出来る点ですが、それだけがウリではありません。

あらためて、冷凍食品の手法がどれだけ進歩しているか、詳しく見ていきましょう。

冷凍食品の定義とは

そもそも、冷凍食品というのはどんな品物を指すのか

本質的には、多くの人が「冷凍食品コーナーに売っている品物」という認識ですのではないでしょうか。

当然それは間相違ではありませんが、定義というゆえんでは少々傾向が異なります

冷凍食品には、冷凍食品として認められるための要素がいくつかあるのです。

では、それを紹介していきましょう。

冷凍食品の定義は、実は一つではなく、多様な基準、法律が存在しています。

これによって、一概に「これを遵守しているから冷凍食品」「これを守ってないから冷凍食品ではない」というのはいえない面もあります。

ただ、そのなかにあって、ワールド共通の定義も存在します

それを満たしている品物は、間相違なく「冷凍食品」のカテゴリー内に入ると考えて良いでしょう。

まず、「下始末がなされている」という点。

可食箇所のみを利用し、それ以外を始末しているということです。

魚であるのなら、内臓を取り出していたり、頭や骨を取っていたりしている、といった形になります。

次に、「急速冷凍がなされている」という点

食品は急速冷凍をしないと、組織が故障したり、変質したりして食材が劣化します。

これによって、一時で「最大氷結晶生成温度帯」と呼ばれるマイナス1~5度の冷凍始末が行なわれている品物が、冷凍食品となり獲得するのです

三つ目は「品温がマイナス18℃以下に保たれている」という点です。

これによって、大半の食材では1年以上当初の品質がそのまま保たれると言われています。

最後に、「適切な包装がなされている」ということも挙げられます。

これは、品物として当然のことですね。

冷凍食品の歴史

今でこそ、自然みたいにスーパーやコンビニに陳列され、食卓に並んだりお弁当箱のなかに入れられたりするようになった冷凍食品

この手法が確立されるまでには、結構な時間が掛かりました。

冷凍食品の歴史を紐解くと、まず「ジャム」という食材が一番初めに出てきます。

ジャムはあまり日持ちせず、カビが生え易い食品としてポピュラーです。

そういったジャムにプロセシングするイチゴを、出来るだけ新鮮に郵送したいというリクエストがUSAでは生まれ、それを冷凍という手法で満たしたのが、冷凍食品のそもそもの始まりと言われています。

これは1900年代初頭のことでした。

以後、食品を冷凍保全した場合いう概念は急速に広まり、主に郵送の為の手法として取り入れられました。

一般ご身内に冷凍した食品が広まったのは、1920年代のことです

この時期に、冷凍システムを有した冷蔵庫が普及しはじめたのが大きな原因です。

ニホンでは、その10年後くらいに冷凍食品の始祖ともいえる冷凍果物が普及しはじめました。

その時代のニホンでは、冷凍食品の手法は果物を保全するためのものだったのです。

その後、冷凍食品の普及はあまり進まず、本格的に一般ご身内に「冷凍した食品」が広まったのは、1960年代と言われています

高度成長期にあたるこの時期、テレビが普及し、食習慣も潤沢になってきたこと、加えて多様な価値観が生まれたことで、冷凍食品に対する関心も高まっていきました。

この頃は特に「冷凍みかん」がブームとなり、多くの人が冷凍された食品に対して好意的な感想や感じ方を抱いていたやうです。

以後、東京オリンピックを機に、電子レンジの出現、普及、オーブンレンジの出現等、冷凍食品に有利な環境条件が整いその存在は完全に世間一般的となったのです