不燃木材(1)

タイトルを見て、驚いたかたも来るかもしれませんが、不燃の木材というものが存在するのです。
建築基準法におきましては、火災に備えてさまざまな規定を定めているのですが、その中のひとつが防耐火材料についての規定なのです。
防耐火材料とは、不燃材料、準不燃材料、難燃材料を指しています。
これらには、建築ものの規模や場所、用途などに応じて、細分化された使用規定があるのですね。
そうしてその不燃材料、準不燃材料、難燃材料につきましては、国が作る試験機関において厳密な試験が浴びるわけです。
その後で、国土交通大臣が認定することになっています。
不燃木材と謳ってはいても、この認定にあたっていない材料は、法的規制のある部位への使用ができないことになっています。
このことからも察しがつきますように、不燃木材は一種類しか薄いわけではありません。
各社から、何かと工夫された不燃木材が販売されています。
木材になんらかの薬品を注入したり、塗装したりすることで、不燃木材にするわけですが、何とか燃えないと言いましても、高温にさらされたときに、有毒ガスなどが発生しては良いわけがありません。
国が作る試験機関においては、そういう部分までしっかりとチェックが混じることになります。
国交省の具体的な防耐火材料認定条件というのは、以下の3点だそうです。
1、総発熱量が8MJ/平方メートル以下であること
2、最高発熱速度が10秒以上継続して、200KW/平方メートルを下回ること
3、裏面に達する割れや防火上有害な変形がないこと。
この3点の条件について、20分間の燃焼試験を通じてクリアすれば不燃材料、10分であれば準不燃材料、5分ですと難燃材料ということになります。
 

不燃木材(2)

まだまだ、不燃木材についてのお話が続きます。
前回は、国土交通省の具体的な防耐火材料認定条件までお話いたしましたね。
そうして、この条件に従って燃焼実験を行うと言うことでした。
20分以上、燃えないでいてやっと不燃木材と見えるのでしたね。
ただ、前回も触れましたとおり、少々の間燃えないと言うだけでは不燃木材として認められません。
燃やしたまま有毒ガスなどが発生しないかどうか、マウスを使用してガス毒性試験のぼるものが行われるのです。
人間に対して有害なガスが発生すると一大ことになりますから、この試験は非常に重要です。
動もの実験に否定的なかたも多いとは思いますが、ひとまずの配慮はなされています。
マウスによる認定試験は、先に発熱性試験に合格した木材のみ行なうこととなっています。
これによって、万が一被害に遭うマウスも少なくて済むというわけですね。
前回お話いたしました燃焼試験と、今回のガス毒性試験との二つをクリアしてどうにか不燃材料認定を頂けることになるのです。
人の命にかかわることでもありましょうから、このくらいきついチェック基準があってさすがとも言えるでしょう。
たとえば、家が火災にあったとき、消防署に通報してから20分間もの間、燃えないでいてくれれば、消防車が無事に到着してもらえる場合がほとんどだと思います。
すぐに燃えて仕舞う普通の木材を使用している家よりは、大事にならなくて済むと思います。
不燃木材が、今後もいくらでも拡がると良いですね。